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新緑がきもちいい

大阪独特の栽培方法で育てられる野菜や果物は意外に多く、JAグループでは21の農産物を「なにわ特産品」に指定しています。
有名なところでは泉州の水茄子があります。
非常に水分が多く、農作業の合間に果物代わりに食べられていたという茄子ですが、傷ついたり変色したりしやすいため、広範囲には流通していません。
また大阪しろなや紅ずいきは、大阪の夏の味覚として古くから親しまれてきました。
現在でも都市農業の代表的な産物となっています。
鮮度が要求される野菜や果物は、大消費地の近くで生産するメリットが大きいため、伝統野菜以外にもキャベツやタマネギなどが盛んに栽培されています。
大阪府は春菊の生産量では全国2位、ふきでは全国3位を誇っています。

もともと大阪には水利に恵まれた低湿地が広がっており、古代から大陸の進んだ農具や技術が導入されていました。
いわば農業の先進地帯であり、そうした伝統は江戸時代から明治初期にかけても続きます。
しかし同様に、商業や工業の中心としても発展を続けたため、農業が脇に押しやられる場面もありました。
たとえば急速な宅地化の影響で、一戸あたりの耕地面積は全国でも最低レベルになっています。
けれども近年、伝統野菜への注目や地産地消ブームに伴い、大阪の農業が再びスポットライトを浴びはじめました。
高い技術力によって生産される品質の良い野菜や果物は、食の都の伝統的な食文化を支えるだけでなく、全国のグルメに評価されるようになっています。